CPEキャットファイト夏祭り どきッ！女だらけのキャットファイト祭2019 2019年9月27日（金） at／東京・新木場1stリング大会

令和最初の夏を締めくくるように、熱気と興奮が渦巻いた東京・新木場1stリング。観客の歓声、リングライトに揺れる汗の粒、そして突如現れる電マやバナナの異物感——そのすべてがキャットファイトという舞台を鮮烈に染め上げていく。プロレスショーと官能の間を縫うような空気に包まれ、観る者の理性も次第にほどけていくライヴイベント形式のエロスがここにある。

女性陣は、バラエティ豊かなコスチュームで登場する。レビューでも言及されたように、スクール水着やビキニを剥がされるシーンが多く、衣装フェチをくすぐる構成だ。若林美保や伊織涼子ら、成熟した女性の色香が漂う一方で、七海ティナの若々しい艶やかさが対照的な魅力を放つ。むちむちとした肢体のぶつかり合い、恥じらいながらも挑発的に笑う表情が、単なる格闘を超えたフェチ映像として完成している。

プレイパートでは、電マ・ローターが乱舞するカオスなステージが展開。お仕置きとしての責め、抵抗の中で喘ぐ姿、そして観客の前で制御不能に達する腰の痙攣——羞恥と高揚のせめぎ合いが鮮明に刻まれている。視聴者からも「臨場感がすごい」「カメラが荒い分リアル」と評価されており、リング上の揺れや音の響きがそのまま官能を増幅する。背徳感とライヴ感を同時に味わえる稀有な作品だ。

本作はCPEレーベルの中でも、祭り的な演出性が際立つシリーズの一編。電マ・バナナ・場外フェラなど、パフォーマンス要素を交えたライヴAVとしての独自性を持つ。単なる戦いではなく、女性性の解放、羞恥をエンタメに転化する演出手腕が印象的で、同ジャンルの中でも象徴的な一本といえる。キャットファイトとフェチショー、その境界を軽やかに越えるアンダーグラウンド的官能を見事に映し出す。