CPEキャットファイト旗揚げ22周年記念興行 Heroic Down！Sexy Climax！－罰ゲームの賭かった真剣勝負－2024年2月16日（金）＠新木場1stリング大会

強烈な熱気がこもる新木場1stリング。照明が落ちた瞬間、観客の視線は肌と衣服が擦れ合うリング上に集中する。これは単なるエロイベントではない。格闘と欲望が交錯する「CPEキャットファイト旗揚げ22周年記念興行」という、歴史の延長にある濃密な瞬間だ。罰ゲームのかかった真剣勝負という枠内で、女たちのプライドと肉体がほとばしる。挑発と歓声が入り混じるその光景は、観る者の理性を徐々に溶かしていく。

登場するのは、業界を象徴する女優陣。かつて一世を風靡した「フードル」の先駆者・バンビが参戦し、円熟した色香を纏う。対する若林美保や範田紗々、小泉千秋らは、それぞれ異なる年齢層と雰囲気を持ち、強さと妖艶さのバランスを競う。濃厚なフェロモンを漂わせる姿や、下着が食い込む動きに「レビューでも評価された艶感」が重なる。熟練と若さ、支配と服従のせめぎ合いが、CPEならではのキャットファイトの真髄を描き出す。

「バナナマッチ」では技の鮮やかさとエロティックな接触が融合し、呻吟と笑いが交互に響く。さらに「一時停止いたずらマッチ」では、身体が宙に留まったままの屈辱の表情が観客を煽る。腰の痙攣や硬直する指先、汗で光る背中――そこに宿るのは、羞恥と高揚の二重螺旋。視聴者の多くが「下着が食い込むエロさ」を指摘しており、肉体が挑み合う映像には単なる官能を超えた緊張感がある。

CPEレーベルは、アンダーグラウンドな演出とプロフェッショナルな仕上げを併せ持つ稀有な存在だ。強さを演技に変換し、エロスを舞台芸術として成立させる。旗揚げ22周年記念興行という節目にふさわしく、過去と現在のフェティッシュ文化を総括する一作。格闘演出とパフォーマンス、そして罰ゲームエロスが融合することで、CPEらしい“闘う美”の快楽構造を改めて体験させてくれる。