【未公開】ノーピープル・エニウェア・マッチ 2017.9月CPE新木場大会開場前に行われた非公開試合。

本作は観客のいない静かな会場で繰り広げられるノーピープル・エニウェア・マッチ。2017年9月新木場大会の開場前に秘密裏に行われた非公開試合という背景が、特別感を強調している。観衆の歓声がない分、会場には打撃音や衣擦れの響きだけが残り、緊迫した気配が濃厚に漂う。まさに「誰も知らない」空間で記録される試合は、観客の視線から解き放たれた選手たちのリアルな攻防と、その場の空気そのものを体感させる仕上がりとなっている。

登場するのはスレンダーな体型で黒の下着姿が際立つ女性ファイター。口コミでも「セクシーさが期待通り」と評された通り、衣装自体が視覚的フェチ要素を引き立てている。肉体を強調するコスチュームは、引き締まった脚線美や腰のラインを際立たせ、激しい動きの中で時折漂う無防備さが観る者の心理を揺さぶる。挑発的でありながらも素人感のある雰囲気が、既成キャラ設定とは異なる生々しさを演出し、キャットファイトというジャンルの魅力を際立たせている。

実際の攻防では押さえ込みや組み合いが中心となり、身体同士がぶつかる度に緊張感が高まる。口コミでは「もう少し半ケツやポロリが欲しかった」との声もあり、露出度への欲求が強調されていることから、打撃や圧迫の過程で身体がきしみ、腰の揺らぎや表情の変化をどう捉えるかがポイントといえる。羞恥や支配されるような高揚感は前面に押し出されてはいないものの、ファンにとってはあえて制限された映像表現が逆に緊迫感を深め、フェチ的想像を喚起する余地を残している。

CPEの未公開シリーズは「非公開」「秘匿」といったレッテルが重なることで、観る者の好奇心を強く刺激する。本作もその一端を担い、観客不在という設定によって音や動作の生々しさを引き立てる演出を採用。さらにキャットファイトの持つ肉体的な密着感を、衣装フェチや露出への期待感と絡めて構成している点が特徴だ。従来の派手な演出よりも質感重視の作品であり、内緒の空間に忍び込んだような背徳感が、シリーズ全体の方向性を象徴しているAV作品といえる。