くすぐリングス Vol.1 旗揚げ興行編

舞台はリング中央、観客の熱気が渦巻く中で繰り広げられる全5試合のくすぐりキャットファイト。初期シリーズならではの素朴な緊張感が漂い、勝敗に直結する攻防と笑い声が交錯する独特の空気が充満している。実況と歓声に包まれ、選手たちの動きや呼吸音までが響き渡るライブ感は、この旗揚げ興行編ならではの魅力だ。レビューでも「初期の良さが出ている」と評価されており、近年の内輪感とは一線を画した真剣なバトルが展開される。

登場する女性ファイターは、コスチュームや態度に個性が際立つ。異国情緒漂うジェーン・マヤ、軽快な仕草が印象的なキティ・ハルカ、武道系の気迫を持つカンフー・ミキ、そしてプリンセススタイルのみゆきらがリングに集う。職業設定や年齢感は明示されないが、衣装や立ち振る舞いがフェチ的魅力を引き立てる。キラキラとした王女風コスや格闘系ユニフォーム、挑発的な笑み、耐えるときの険しい表情など、それぞれ異なる視覚的・心理的刺激を生み出している。

試合内容は単なる勝負に留まらず、束縛や的確な接触によるくすぐり攻撃と、それに耐える心理戦が見どころだ。宇多まろんのラスト攻撃や、みゆきが飲み物をこぼさないよう必死に堪える場面は視聴者からも評価が高い。拘束状態で繰り返されるくすぐり処刑は、腰や脇を狙う指の動きに連動して呼吸が乱れ、表情が揺らぎ、羞恥と笑いが入り混じる。偶発的なポロリで見せる瞬間の反応は、「普通のAVでは見られない」と評されるほど特異な高揚感を伴っている。

レーベル「くすぐリングス」は世界初のこのジャンルを築き、旗揚げ興行ならではのライブ感重視の演出を持つ。同ジャンル内では、笑いと戦いを融合させた構成、拘束を用いた支配と服従の図式、偶発的な衣装乱れなど多角的なフェチ要素が特徴的だ。音フェチ的にも、笑い声や吐息、接触音が試合の緊張を彩る。初期作ならではの素直な攻防と、リングという閉鎖空間が生む背徳的な緊張感が、本作を他の格闘系フェチ動画と一線を画している。